顔の脂肪注入を韓国で受ける前に|取る場所と入れる場所

韓国のクリニックの日本語ページで顔の脂肪注入を調べると、コンデンスリッチ、ピュアグラフト、PRP、ナノファットと、脂肪の加工法の名前がずらりと並びます。ところが日本語で検索し直すと、今度は「後悔」「しこり」「10年後」といった言葉が目に入ってきます。
どちらも、主に語られているのは脂肪を入れる側の話です。けれど脂肪は、体のどこかから取ってこなければなりません。その採取は、たいてい「太ももの内側から少量」と一行で済まされています。
顔の脂肪注入は、顔の手術であると同時に、小さな脂肪吸引でもあります。 ここでは、どこから取ってどこに入れるのか、最初の数週間の見え方をどう受け止めるか、そして韓国で受けるなら顔と採取部位、二か所の回復をどう組むかを整理します。なお、韓国のクリニックでは同じ手術を「脂肪移植」と書くことが多いのですが、この記事では顔の脂肪注入と呼びます。
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脂肪を取る場所も手術を受ける場所です
日本のクリニックの解説では、採取部位は太ももの内側が一般的で、目立つ傷は残りにくいと説明されることが多いようです。韓国のクリニックの日本語ページでは、太ももかお腹、あるいはお腹がいちばん一般的という書き方がよく見られます。顔に使う量は、体の脂肪吸引と比べればわずかです。
ただ、量が少ないことと、跡が気にならないことは別の話です。採取は、カニューレという細い管を入れて脂肪を吸い出す作業で、やっていることは脂肪吸引と変わりません。一か所から急いで集めれば、その部分だけがへこんだり、左右で太さが違って見えたりすることがあります。顔はきれいになったのに、今度は太ももの段差が気になる。 顔の脂肪注入の後悔として語られることは少ないものの、実際に起こりうる形です。
採取部位にはダウンタイムもあります。日本の解説でも、採取した太ももの内側に筋肉痛のような感覚が一週間ほど続くことがある、内出血が出ることがある、と書かれています。顔の腫れにばかり目が向きがちですが、術後しばらくは体のもう一か所も回復の途中です。
もう一つ、採取の仕方は、注入した脂肪の残り方にも関わります。脂肪細胞は扱い方ひとつで傷つきやすく、細いカニューレでやさしく吸い出し、精製の過程でも細胞への負担を減らすほうが、使える脂肪が多く残ります。加工法の名前が前に出やすいのは、後半の工程が説明しやすいからでしょう。ただ、前半の採取も同じくらい結果に入っています。
採取部位を選ぶときに見ること
どこから取るかは、大きくは三つの条件で考えます。
一つ目は、取っても体の線に無理が出ないだけの厚みがあるか。薄い場所から必要な量を集めようとすると、範囲を広げるか、同じ場所から深く取ることになります。
二つ目は、もともと気になっていた場所かどうか。お腹や太ももに気になる厚みがあるなら、そこを整えながら採取することで、顔と体の両方に意味が出ます。もっとも、顔に必要な量を大きく超えて取るなら、それはもう一つの脂肪吸引です。範囲も仕上がりも別に計画するべきもので、「ついでに多めに」という考え方は、採取部位の凸凹につながりやすくなります。
三つ目は、回復の負担が日程に合うかどうかです。
| 採取部位の候補 | 見ておくこと | 初期に気になりやすい動作 |
|---|---|---|
| お腹 | 厚みがあることが多く、整えたい方も多い | 座る・起き上がる・横になる |
| 太ももの内側 | 日本の解説で多く挙げられる。片側に偏ると左右差が出やすい | 歩く・脚を閉じる |
| わき腹・腰 | 下着の線にかかる位置で、取り方がラインに出やすい | 寝返り・体をひねる |
| 以前に吸引した部位 | 硬さや凸凹が残っていないかの確認が先 | 部位による |
以前に脂肪吸引を受けた場所から取れるかどうかは、日本の解説でも、顔の脂肪注入に使う少量なら基本的には可能とされています。ただ、組織が硬くなっていることもあるので、手術歴は最初の相談で伝えておいてください。
採取部位を決めるときは、顔の設計図と体の設計図を並べて見ることになります。二枚ともそろって、はじめて計画が終わったと考えるのが自然です。
上は補い下は整える顔の設計
顔がこけて見え始めるのは、多くの場合、上のほうからです。こめかみがへこみ、頬の上が平たくなると、やせたというより疲れた印象になります。ところが同じ顔で、あご下やフェイスラインはむしろ重くなっている。上はこけて、下は重い。この二つが同時に来ることがよくあります。
ですから、顔の脂肪注入を考えるときは、入れる場所だけでなく、整える場所も一緒に見ます。
| 顔の部位 | 向かう方向 | 見ておくこと |
|---|---|---|
| こめかみ | 補う | へこむと顔の上半分が狭く見える |
| 額 | 補う | なだらかな丸みが印象を大きく左右する |
| 前頬・目の下 | 補う | 層が薄いので、少しずつ分けて入れる |
| 深部の頬脂肪 | 状態で分かれる | 多ければ減らし、少なければ残す |
| 頬の下側 | 整える | 取りすぎると、たるみが目立つ |
| あご下・フェイスライン | 整える | 印象に占める割合が大きい |
上だけを補うと、下の重さがかえって目立ちます。下だけを整えると、上のこけが強調されます。片方だけにすると、差が広がってもう片方が目につくのです。
分かれ目は四行目です。深部の頬脂肪、いわゆるバッカルファットは、多ければ減らし、足りなければ残す場所で、どちらに当たるかで全体の計画が変わります。その見分け方は韓国でバッカルファットを除去する前にで、あご下やフェイスラインをどこまで取るかは韓国で受ける顔の脂肪吸引で扱っています。
脂肪は、広い面をなだらかに持ち上げるのに向いています。反対に、ごく狭い一点をくっきり立たせる目的とは少し性格が違います。何を入れるかより、どこにどう入れるかが先に来る理由です。
最初の数週間で結果は判断できません
顔の脂肪注入は、ヒアルロン酸のように入れた分がそのまま形として残るわけではありません。注入した脂肪は、まわりの組織から新しい血管が伸びてきて栄養を受け取れた分が残り、届かなかった分は体に吸収されます。この残ることを生着、または定着と呼びます。
どのくらい残るかは、解説によって幅があり、部位や体質、脂肪の扱い方、術後の過ごし方で人によって違います。残る割合を前もって約束できる手術ではありません。
そのため、手術直後の顔は仕上がりではありません。最初の数日は、腫れも加わって入れすぎたように見えることがあります。そこから腫れが引き、吸収が進むにつれて落ち着いていきます。この流れを知らずにいると、直後の鏡に驚き、数か月後には「思ったより変わらなかった」と感じる、という二度の揺れを経験することになります。
一か月前後で、注入した場所に硬さを感じることもあります。日本の解説では、脂肪が生着し始める時期の自然な反応で、多くは二、三か月で柔らかくなるとされています。しこりかどうかを気にするのは、その時期を過ぎても硬さが続く場合です。
この時期にしてはいけないのが、確かめるように押したり、マッサージしたりすることです。うつ伏せで寝るのも、最初のうちは避けてください。注入した部分に圧をかけることは、残る脂肪を減らす方向に働きます。
一回で終わらないことがある理由も、ここにあります。足りなければあとから補えますが、入れすぎた脂肪は自分の組織として残るので、戻すのはずっと難しくなります。一度に目標のボリュームまで詰めるより、余裕を持って入れ、落ち着いた状態を見てから次を考えるほうが安定します。
では10年後はどうか。自分の組織として残った脂肪は、その後は体のほかの脂肪と同じようにふるまいます。体重が大きく増えれば増え、減れば減ります。ですから、ダイエットの途中など体重が動いている時期は、入れる量が決めにくく、時期を後ろにずらすほうが無理がありません。
韓国で受けるなら二か所の回復を組む
渡韓で顔の脂肪注入を受けるときにいちばん見落としやすいのは、回復しているのが顔だけではないという点です。
| 時期の目安 | 顔 | 採取部位 | 渡韓の場合 |
|---|---|---|---|
| 当日から数日 | 腫れ・内出血。入れすぎに見えることがある | 圧迫・筋肉痛のような痛み | 韓国に滞在中、帰りの移動 |
| 一週間から二週間 | 腫れ・内出血が引いていく | 内出血が引いていく | 多くは日本 |
| 一か月前後 | 硬さを感じることがある | 硬さ・つっぱり感 | 日本 |
| 三か月から半年 | 残った脂肪が落ち着いてくる | 線が落ち着いてくる | 日本。次を考えるならこの後 |
時期は日本の解説に見られる一般的な目安で、範囲や採取量によって前後します。
帰りの移動では、顔の腫れはマスクや帽子である程度隠せます。見落としやすいのは採取部位のほうです。圧迫着を着けたまま長く座ることになり、お腹から取った場合は座る姿勢そのものがつらい時期と重なります。顔と採取部位は回復の速さが違い、多くは顔が先に落ち着いて、採取部位があとから追いつきます。日程は、二か所のうち遅いほうに合わせて組みます。 帰りの便を何日目にするかという滞在日数の考え方は韓国での脂肪吸引のダウンタイムと滞在日数にまとめています。
術後の経過は、手術をした医師が一か月、二か月、三か月、六か月の節目ごとに確認していきます。渡韓の場合も帰国後の経過はアフターケアとして相談できるので、どの節目に来院し、どの時期を帰国後の相談にするかを、手術の日程と一緒に決めておくと安心です。来院できない時期は、同じ条件で撮った写真があると経過が伝わりやすくなります。二回目を考える場合も同じで、判断するのは生着が落ち着いてからです。最初の滞在中に次の予定まで決めてしまう必要はありません。
出発前の相談では、正面・斜め45度・横の三方向の写真があると話が早くなります。正面では幅が、斜めでは頬の高さとへこみが、横ではあごから首への流れが見えるからです。あわせて、最近の体重の動きと、以前に脂肪吸引を受けた場所があればその部位も伝えてください。こけているのはボリュームの問題なのか、位置の問題なのか。それが分かれば、取る場所と入れる場所の見当がつきます。
関連ページ : ラインカルチャーの顔の脂肪注入
顔の脂肪注入でよく聞く後悔は、入れた場所の話です。けれど、入れた場所はうまくいったのに、取った場所に以前はなかった段差が残る、ということもあります。顔と体の両方の線を並べて考えるところから、始めてみてください。