顔の脂肪吸引を韓国で受けるなら、残す場所と帰国後の腫れ

韓国のクリニックの日本語ページを見比べていると、取れる部位、手術時間、麻酔の種類まではきれいに並んでいます。それでも読み終わったあとに、決めきれないことが残ります。帰りの飛行機に乗るとき顔はどうなっているのか、日本に戻ってから誰に何を見てもらうのか、という部分です。
顔は、腕やお腹と違って服で隠せません。しかも仕上がりが見えてくるのは、滞在中ではなく帰国してからの数か月です。渡韓で受ける顔の脂肪吸引は、韓国にいる数日より、日本で過ごす術後の時間のほうがずっと長い手術です。
もう一つ、先に書いておきたいことがあります。顔の脂肪吸引で結果を分けるのは、どれだけ取るかより、どこを残すかです。ここでは、その判断と、韓国と日本をまたぐダウンタイムの組み方を、顔に固有のところに絞って整理します。
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顔の脂肪吸引は取る量より残す場所です
顔の脂肪吸引とひとまとめに呼ばれますが、実際には一つの部位ではありません。頬の浅い層、頬の奥にある深部の頬脂肪、あご下からフェイスラインにかけての脂肪は、それぞれ層も役割も違います。
顔の脂肪層は薄く、腕やお腹なら余裕として残る厚みが、顔ではそれがほぼ全部ということも珍しくありません。取りすぎれば表面が凸凹に残ったり、あとからたるみが目立ったりします。顔の脂肪を取ると老けて見える、という話の多くは、脂肪を取ったからではなく、残すべき場所まで取ったときに起きることです。
判断を難しくしている理由がもう一つあります。手術のすぐあとは、取れば取るほど良く見えるのです。腫れが引いて顔が細くなった時期には、残した場所がむしろ物足りなく見えることがあります。その評価がひっくり返るのは数年たってからで、そのときに戻す手段は限られます。
渡韓の場合は、ここに日程の事情が加わります。滞在が短いと、せっかく来たのだからと、その場で範囲を広げたくなる気持ちが出やすくなります。範囲は現地で足すものではなく、出発前に残す場所から決めておくものだと考えておくと、ぶれにくくなります。
それから、顔の厚みがすべて脂肪とは限りません。むくみ、噛む筋肉、骨格、皮膚の張りも一緒に印象を作っています。朝と夜で顔の大きさがかなり違うならむくみの割合があり、噛む筋肉が発達している顔は、脂肪を減らしても幅はあまり変わりません。
部位ごとに取る・残すが分かれます
部位ごとの考え方を並べると、次のようになります。診断ではなく、方向をつかむための表です。
| 部位 | 考え方 | 理由 |
|---|---|---|
| あご下・フェイスライン | 比較的しっかり整える | 支える役割が少なく、印象への影響が大きい |
| 頬の下側 | 状態を見て加減する | 線は出るが、取りすぎるとたるみが目立つ |
| 深部の頬脂肪 | 残す範囲を先に決める | 中顔面を下から支えていて、取りすぎるとこけて見える |
| 頬骨のまわり | 基本的に触らない | ボリュームが減ると老けた印象になりやすい |
| 目の下・前頬 | 基本的に触らない | 層が薄く、表面の変化がそのまま出る |
上の行ほど整えて得るものが大きく、下の行ほど残す判断が大事になります。上の二行は顔を重く見せる要素で、下の三行は若く見せている要素と読むこともできます。顔の脂肪を扱うというのは、両方を一緒に減らすことではなく、上を軽くしながら下を守ることに近い作業です。
深部の頬脂肪、いわゆるバッカルファットは、この表のなかでもいちばん意見が分かれる場所です。取るかどうかより、どこまで残すかが先に来る理由は韓国でバッカルファットを除去する前にで詳しく扱っています。
あご下も、厚みが全部脂肪とは限りません。首の前の筋肉がゆるんでいたり、舌骨というあごの下の小さな骨の位置が低かったりすると、脂肪だけを取ってもあごの線は期待ほど出ません。
傷は、カニューレが入るだけの小さな穴で、耳たぶのしわやあご下の影になる位置、髪の生え際の内側など、目立ちにくいところを選びます。ただし、どこであっても跡がまったく残らないとは言えません。夏に渡韓するなら、傷が落ち着くまで日差しを繰り返し当てない工夫も一緒に考えておいてください。
腫れのピークと帰りの便が重なります
日本のクリニックの解説を読み比べると、顔の脂肪吸引の腫れは術後二、三日目がピークというのがおおむね共通しています。少し意外なのは、フェイスバンドを外した翌日は、フェイスラインがかなりすっきりして見えることがある点です。腫れはそのあとから強くなります。
これを渡韓の日程に重ねると、短い滞在ほど、腫れがいちばん強い時期に帰りの移動が来ます。ホテルの鏡で見た翌日のすっきりした顔も、空港で見る腫れた顔も、どちらも仕上がりではありません。韓国にいるあいだに見える顔で、結果を判断しないことが大切です。
| 時期の目安 | 顔の状態 | 渡韓の場合 |
|---|---|---|
| 術後一日目 | すっきり見えることもある | 韓国に滞在中 |
| 二日目から三日目 | 腫れ・むくみ・痛みのピーク | 帰りの移動と重なりやすい |
| 一週間前後 | 内出血が黄色くなり、マスクで隠しやすくなる | 多くは日本 |
| 一か月前後 | 硬さやつっぱり感が出ることがある | 日本 |
| 三か月から半年 | 硬さが落ち着き、仕上がりに近づく | 日本 |
時期は一般的な目安で、範囲や皮膚の状態によって前後します。
フェイスバンドを何日、一日何時間着けるかは、クリニックによってかなり違います。手術の翌朝までというところもあれば、最初の三日間はほぼ一日中、その後しばらくは夜だけというところもあります。ですから、バンドを着けておく期間が帰りの移動と重なるかどうかは、手術の予約より先に確かめておきたい項目です。
移動のあいだは、大きめのマスクと帽子が役に立ちます。あご下のバンドはマスクでかなり隠れますし、髪を下ろしておけば頬の横も目立ちにくくなります。
帰りの便を何日目にするか、その間に何を確認するかという滞在日数の考え方は韓国での脂肪吸引のダウンタイムと滞在日数にまとめています。
本当の仕上がりは日本で出ます
帰国してからの数週間は、鏡を見るたびに迷う時期です。まだ腫れているのか、それとも取り足りなかったのか。この区別は、四つの目安で見当がつきます。
一つ目は一日のなかの変化です。腫れは朝に強く、夕方にかけて引いていくことが多いので、起きたときと数時間動いたあとで違いが大きいなら、まだ腫れの側です。二つ目は左右差で、寝る向きによって大きい側が入れ替わるなら腫れと考えられます。ずっと同じ側だけが大きい場合は、手術前の写真と比べて、もともとあった差かどうかを見ます。
三つ目は触ったときの感じです。腫れはぱんと張った柔らかさで、残った脂肪はつまんだときに厚みとして分かります。ただ、確かめようとして何度も押すことは、回復の助けになりません。四つ目は流れで、週単位で見て少しずつでも小さくなっているなら、まだ途中です。何週間も同じ場所が同じ大きさのままなら、そこで初めて確認してもらう段階です。
一か月前後になると、拘縮といって、皮膚とその下の組織がくっつき直す途中の硬さやつっぱりが出ることがあります。これも経過の一部で、三か月から半年ほどかけて落ち着いていきます。
経過を比べるときは、写真の条件をそろえます。同じ場所、同じ時間帯、同じ角度、無表情の四つです。スマートフォンを下から構えると、あご下は実際より厚く写ります。朝の写真と夜の写真を並べると、回復ではなく時間帯を比べることになります。
術後の経過は、手術をした医師が一か月、二か月、三か月、六か月の節目ごとに確認していきます。渡韓の場合も帰国後の経過はアフターケアとして相談できるので、どの節目に来院し、どの時期を帰国後の相談にするかを、手術の日程と一緒に決めておくと安心です。痛みがいったん引いてから急に強くなる、熱を持つ、片側だけがはっきり大きくなる、傷の様子が変わる。こうした変化があれば次の予定を待たず、日本の近くの医療機関も含めて早めに相談してください。
関連ページ : ラインカルチャーの顔の脂肪吸引
渡韓前に用意しておく写真と情報
カウンセリングの前に、いちばん役に立つのは写真です。正面、横、そして下から見上げる角度の三方向があると、どこを見るべきかがかなり絞れます。それに加えて、気になったきっかけの写真があると話が早くなります。正面で顔の幅が気になったのか、横顔であごの線が気になったのか、下から撮られた写真であご下が気になったのかで、見る部位が変わるからです。
朝と夜に一枚ずつ撮っておくと、むくみの割合の見当がつきます。奥歯を噛みしめたときにエラの張りが強くなるなら、筋肉の影響も考えます。こうした材料があると、脂肪の問題なのか、それ以外なのかを出発前に分けやすくなります。
それでも、層の厚みは写真や手で触った感覚では決まりません。頬、深部の頬脂肪、あご下の層を超音波でそれぞれ測り、正面・横・下からの写真と合わせて見るのは、取る量ではなく残す範囲から決めるためです。
結婚式や撮影など動かせない予定がある方は、その日から逆算して手術の時期を考えます。余裕が足りないときは、範囲を減らすより時期をずらすほうが無理がありません。 範囲を小さくしても、最初の腫れがなくなるわけではないからです。
費用も、何をどこまで取るかという範囲で変わります。表示されている金額に何が含まれているかの見方は韓国での脂肪吸引の費用の差で整理しています。
顔の脂肪吸引は、取る場所を決める前に、残す場所を決める手術です。そして渡韓で受けるなら、その結果を確かめる時間の大半は日本で過ぎていきます。気になっている写真を一枚選ぶところから、始めてみてください。