ブラのラインまで見てはじめて後ろ姿が自然になる場合

腕を検討されている方のほとんどは、前から見た腕を基準に判断されます。鏡の前で腕を上げてみて、横から厚みを確認して、写真を撮るときも正面と横です。
ところが、実際に人がよく見る角度は後ろです。そして後ろ姿は、ご自分で確認するのがいちばん難しいものです。この記事は、腕だけを整えたときに後ろで何が残るのか、それをどうやって前もって確認するのか、というお話です。
ご自分の後ろ姿を、きちんとご覧になったことがありますか
鏡で後ろを見ようとすると体をひねることになりますが、体をひねった瞬間に肩と背中の姿勢が変わります。ですから鏡に映った後ろ姿は、実際に人が見ている姿とは違います。
写真で残しておくほうが正確です。どなたかにお願いして、腕を下ろした姿勢と少し開いた姿勢をそれぞれ撮ってみてください。壁から一歩離れて立ち、上から見下ろして撮らず、同じ高さから撮ることが大切です。角度が上に上がると、背中が実際より厚く見えます。
撮ってご覧になると、前から見たときとは違うものが見えてきます。二の腕の後ろのラインが肩から背中へどうつながっているか、下着のバンドの上に肉が乗っているか、肩甲骨のまわりにボリュームがあるか、といったものです。正面だけを見て範囲を決めると、これらの場所が判断から抜け落ちます。
腕だけ取ると、後ろで線ができることがあります
上半身の後ろ側は、離れた部位の寄せ集めではなく一つの面です。二の腕の後ろ、脇の後ろ、肩甲骨のまわり、下着のバンドが通る場所が、脂肪の層でつながっています。
ブラのラインというのは、下着の後ろ側のバンドが通る背中のラインを指します。この場所に厚みがあると、バンドの上下で肉が分かれて見え、服を着たときにその線がそのまま出ます。
問題は、腕のところだけで範囲を切ったときです。二の腕の後ろは薄くなったのにその隣がそのままであれば、二つの区域のあいだになかった境目ができて見えます。整えた側がへこむことで、残った側が相対的により目立つからです。腕の周囲は確かに減ったのに、後ろ姿の写真で印象が変わらない、という場合がここから出てきます。

背中の肉は、なぜ運動で減りにくいのでしょう
背中だけを取る運動を探される方がいらっしゃいます。ここも腕と事情は同じです。
特定の部位だけを選んで脂肪を落とすことは、運動ではできません。背中の運動で消費される熱量は全身の脂肪から一緒に出ます。ただし広背筋や肩まわりの筋肉にボリュームが出れば、面が少し張って支えられる分はあります。
ここに背中ならではの事情がもう一つあります。姿勢です。肩が前に丸まると背中の上のほうが丸く押し出され、同じ厚みでもより厚く見えます。下着のバンドの上に肉が乗る度合いも、姿勢によって変わります。
ですから後ろ姿の写真を撮られるときは、ふだんの姿勢のまま一枚、肩を開いた姿勢で一枚をそれぞれ残しておかれると役に立ちます。二枚の差が大きければ、その差の分は脂肪ではなく姿勢の分です。姿勢で変わる部分は手術の対象ではなく、残る厚みが実際に見る場所です。
背中まで見るかどうかは、後ろ姿で分かれます
撮っておいた写真を置いて、下の項目を確認してみてください。右側に当てはまるものが多いほど、後ろ側を一緒に見るほうが結果はなめらかです。
| 確認する場所 | 腕だけで済むほう | 一緒に見るべきほう |
|---|---|---|
| 二の腕の後ろから背中へ | なだらかにつながる | 途中にもう一度厚みがある |
| 脇の後ろ | なめらか | 腕を下ろすと折り目がつまめる |
| 肩甲骨のまわり | 骨の輪郭が見える | ボリュームに覆われて輪郭がぼやける |
| 下着のバンドの場所 | 跡が残るだけ | 上下で肉が分かれる |
| 服を着たとき | 背中がすっきりしている | 薄いニットに線が透ける |
三行目は見落としやすいところです。肩甲骨のまわりは腕と背中のあいだで面をつなぐ場所なので、ここにボリュームが残ると、腕が細くなっても後ろ姿全体の印象は大きく変わりません。逆にこの区域が整うと、腕の太さの変化が小さくても、後ろから見える面積が減ります。
四行目は体型より下着の着用状態によって違って見えることがあるので、ふだん着けている下着で確認されるほうが正確です。
逆に上の項目がすべて左であれば、背中を範囲に入れる理由はありません。後ろ側がきれいであれば、腕単独で十分です。範囲を広げることが既定値なのではなく、後ろ姿を見て切る場所を決めるのが順番です。区域ごとにどこまで見るかは、二の腕の脂肪吸引の範囲に書いてあります。
背中まですると、傷がもう一つ増えますか
よく出てくる質問です。結論から申し上げると、範囲が広がったからといって切開がそのぶん増えるわけではありません。
脂肪吸引の進入点は数ミリの穴です。一つの地点からカニューレの届く範囲が広いので、腕側の進入点から脇の後ろまで続けて扱うことが多くあります。ただしブラのラインや肩甲骨まで範囲が広がると、角度を合わせるために進入点がもう一つ必要になる場合があります。
その場所は、下着のバンドが通る線や脇のしわに沿って取ります。服を着たときに隠れる場所で、ふだん目につきにくいものですが、傷が見えなくなるとは申し上げません。赤みが残る期間は人によって違い、たいてい数か月を見ます。跡が落ち着くまでには6か月以上を見ます。
ですからこれは計算の問題です。後ろ姿で得られる幅と、進入点が一つ増えることの、どちらがより気になるのかを前もって決めておいていただく必要があります。傷が薄くなる経過とケアの方法は、脂肪吸引の傷跡を最小限にする方法にまとめてあります。

回復で変わること
範囲が広がると、回復の区間が後ろにずれます。むくみが引くまでにかかる時間が長くなり、圧迫を続ける期間も一緒に延びます。
背中側は圧迫着の当たる面積が広いので、夏には蒸れる感じが強くなります。腕だけのときとは着用の負担が違うので、季節と予定を一緒に見て時期を決められるほうがよいです。
姿勢の制約も少し違います。背中の後ろ側を扱った場合は横になるときに当たる場所ができるので、はじめの数日は姿勢を変えながらお過ごしいただくことになります。腕単独より不便な区間が数日長くあるとお考えください。横向きに寝ると楽だとおっしゃる方が多いです。
変化が見える順番も腕とは違います。腕は袖のフィットで先に体感されますが、背中は服を着たときに透けていた線が消えるほうが先に来ます。後ろ姿の写真で面がなめらかに整うのが目に入るのはそれより遅く、たいてい二か月以降です。
同じ条件でも回復の速さは人によって違います。脂肪層の厚みと皮膚の弾力、扱った範囲がそれぞれ異なるので、同じ日に同じ範囲を受けても経過が並んで進むわけではありません。ですから期間を数字でお約束するより、どの区間に何がよくあるのかを前もってお分けするようにしています。
まず後ろ姿を撮ってみてください
整理すると、確認する順番はこうなります。
何よりまず後ろ姿の写真を撮ってください。腕を下ろした姿勢と少し開いた姿勢、同じ高さから。その写真で先ほどの五項目を確認していただければ、腕単独でいけるのか後ろ側まで見るのかが、おおよそ分かれます。
その次はカウンセリングで確認します。手でつまんで分かるのは厚みまでで、脂肪層が実際に何ミリなのか、肩甲骨のまわりに残っているものが脂肪なのか別の組織なのかは、超音波で層を分けてはじめて見えます。
前から見た腕が目標なのか、後ろから見た上半身のシルエットが目標なのかを先に決めておかれると、範囲の話がずっと早く進みます。二つの目標を同じ計画で一度に解決しようとすると、どちらも満足のいかない終わり方になる場合があります。
背中はご自分で見にくい部位なので、おひとりで判断するのがいちばん難しい場所です。ラインカルチャー医院のカウンセリングで腕を下ろした姿勢と上げた姿勢、正面と後ろ姿をそれぞれ撮っておき、超音波で二の腕の後ろと脇、肩甲骨の厚みを別々に測るのも、そのためです。後ろ姿の写真をお持ちいただければ、どの区域を見るべきかがその場で絞られます。お気軽にお問い合わせください。