脂肪吸引の傷跡を最小限にする方法、大事なのは数より位置

脂肪吸引を考えるとき、意外といちばん長く残る心配が傷跡です。ラインがきれいになっても切開の跡が目につけば、丈の短い服や水着、ノースリーブを着るときに気になります。

ですから「切開を一か所にできませんか」「傷跡がまったく残らないようにできますか」とよくお尋ねいただきます。ただ、傷跡を小さくするうえで大切なのは、切開の数を減らすことだけではありません。
傷跡は、大きさ、位置、皮膚への刺激、縫合、回復の管理によって変わります。切開をとにかく少なくするより、目につきにくい位置に小さく隠すほうが、結果として自然になることがあります。
この記事では、傷跡ができる理由と、小さく収めるために手術の前後で確認しておく基準を整理します。
そもそも、なぜ傷跡ができるのですか
脂肪吸引は皮膚に小さな切開をつくり、そこからカニューレという細い管を入れて脂肪を取り除く手術です。切開が小さくても皮膚が開いて治るので、傷跡がまったくできないとは申し上げられません。
目につく傷跡になるのは、たいてい次の要素が重なったときです。
- 切開の位置が、露出する場所にある場合
- カニューレが往復して、切開のふちに刺激が多くかかった場合
- 切開の大きさが必要以上に大きくなった場合
- 縫合の跡や糸の跡が残った場合
- 手術後に色素沈着が起きた場合
- 体質的に傷跡が厚く盛り上がりやすい場合
- 紫外線、こすれ、圧迫着の折れなど、管理が足りなかった場合
つまり傷跡は、手術当日の切開だけで決まるものではありません。手術の設計、手術中の刺激、縫合、回復の管理がすべてつながっています。
数より、位置のほうが効きます
心配な方はまず切開の数をお尋ねになります。切開が少なければ負担が減る面は確かにあります。ただ、数を減らすことを優先して手術の動線に無理が出ると、ラインが均一にならなかったり、一つの切開に刺激が集中したりします。
ですから大切なのは「いくつか」より、「どこに、どれだけ小さく、どの向きで隠すか」です。
よい位置は、たいてい次の条件を備えています。
- しわの線の中に隠せるところ
- 下着や水着のラインに隠れるところ
- 腕を下ろしたときに折れて隠れるところ
- フェイスラインや耳たぶのしわ、髪の生え際のように影ができるところ
- 動きとこすれが強すぎないところ
- 扱う範囲に均一に届けるところ
ラインカルチャー医院では、数をとにかく減らすことより、目につきにくい位置に小さく隠すことを大切にしています。しわ、下着の線、髪の生え際のように自然に覆われる地点を探し、日常で傷跡が目に入りにくくなるよう計画します。
関連ページ: ラインカルチャーの脂肪吸引
部位ごとに、置く場所が違います
顔
顔は少し見えるだけでも気になる部位です。ですから耳たぶの下のしわ、あごの下の影、髪の生え際のように目につきにくい位置を考えます。
腕
腕はノースリーブ、半袖、水着で露出しやすい場所です。肘のまわりや脇のしわの線、ブラのラインに隠れる位置を考えます。腕は二の腕だけでなく、脇、副乳、胸の横の線とつながっています。
お腹
おへその内側、下着の線、水着のラインのように覆われる位置を使えます。ただ下腹部だけでなく上腹部、脇腹、腰の後ろまでつながるので、切開の位置はライン全体の設計と噛み合っている必要があります。
太もも
内側、お尻の下の線、下着の線、そして膝まわりの露出を考えます。膝のまわりに跡が残ると丈の短い服のときに気になるので、近づく方向とカニューレの長さを一緒に見ます。
細いカニューレと、切開を守ることが効きます
傷跡を小さくするには、細いカニューレを使うことと、切開のふちを守ることが大切です。カニューレが細ければ切開を小さくでき、組織への刺激を減らすことにもつながります。
小さく収めるには、次の要素が一緒に必要です。
- 小さな切開で足りる、適切なカニューレを選ぶこと
- 切開のふちが過度に開かないよう守ること
- 一か所に刺激が集中しないよう、手術の動線を設計すること
- 脂肪層を均一に整える、細やかな手技
- 皮膚がついてこられる範囲の中で吸引量を調整すること
関連ページ: 手術前のご案内
縫合と糸の跡も、傷跡を左右します
傷跡は切開の大きさだけで決まりません。縫合が丁寧でないと、糸の跡が残ったり、切開の線が開いて見えたりします。
きれいに治っていくために、次の管理が役に立ちます。
- 抜糸までは切開の場所を清潔に、乾いた状態に保つ
- 圧迫着が切開の場所を折り込んだり強く押したりしていないか確認する
- かさぶたを無理にはがさない
- 飲酒と喫煙を減らして、治りやすい状態をつくる
- 初期はサウナ、岩盤浴、プールを避ける
- 紫外線を減らして色素沈着を防ぐ
関連ページ: 手術後のケア
色素沈着には時間がかかります
傷跡は、はじめは赤く、あるいは濃く見えることがあります。時間とともに薄くなっていくことが多いのですが、肌のタイプと管理によっては色素沈着が長く残ります。
色素沈着を減らすには、初期の管理が大切です。
- 傷跡の場所の紫外線を減らす
- こすれが繰り返される服を避ける
- 圧迫着の折れが切開の場所に当たらないようにする
- かさぶたや角質を無理に取らない
- 傷跡の軟膏やパッチは、医療者の案内に合わせて使う
- 赤み、熱感、痛みが強いときはクリニックに確認する
傷跡が残りやすい体質なら、必ずお伝えください
次に当てはまる場合は、カウンセリングで前もっておっしゃってください。
- ケロイドや肥厚性瘢痕の経験がある
- ピアスの穴や手術の傷が厚く盛り上がったことがある
- 傷の赤みが長く残るほうだ
- 色素沈着ができやすい肌だ
- アトピー、皮膚炎、接触アレルギーがある
- 以前の脂肪吸引の傷跡が気になった経験がある
傷跡が残りやすい体質だからといって、脂肪吸引ができないわけではありません。ただし切開の位置、縫合の方法、その後の管理の計画を、より慎重に立てる必要があります。
傷跡を隠す考え方
ラインカルチャーの脂肪吸引は、多く取る手術より比率とラインを数える手術に近いものです。傷跡についても同じです。
- しわの線、下着の線、髪の生え際など、目につきにくい位置に隠す
- 範囲を均一に整えられる動線を確保する
- 小さな切開と丁寧な縫合で刺激を減らす
- 手術後1か月、2か月、3か月、6か月の経過を確認する
- 定期的な確認と管理で、回復の流れを一緒に見る
ラインカルチャー医院は狎鴎亭(アックジョン)駅3番出口の近くの落ち着いた空間で、手術前の検査から手術後の管理まで静かにつないでいきます。
傷跡の残り方には個人差があります。ご自分の体質や、気になっている露出の場面をカウンセリングでお話しいただければ、切開をどこに置くかをその条件に合わせて計画します。気になる点はお気軽にお問い合わせください。