二の腕のビフォーアフター、減量した腕と手術した腕は違います

検索窓に二の腕のビフォーアフターと入れると、写真があふれ出てきます。ところが、それらの写真が互いに違う方法の結果だということは、あまり表に出てきません。
減量で変わった腕、注射を受けた腕、手術をした腕が、一つの画面に混ざっています。三つがつくる変化は、形も速さも違います。どちらの写真を見ているのか分からないままだと、期待が最初からずれます。
ビフォーアフター写真には三種類が混ざっています
まず分けておきます。腕のビフォーアフター写真は、大きく三つの枝から出てきます。
減量のビフォーアフターがいちばん多いです。何キロ落としたという説明とともに上がってくる写真です。腕だけが変わったのではなく、顔と肩の線、全体の体型が一緒に変わっています。
注射のビフォーアフターは、たいてい特定の場所を接写します。二の腕の後ろの一区画や脇の前側のように狭い範囲で、回数の表示が一緒に付いていることが多くあります。
手術のビフォーアフターは、腕全体、あるいは脇まで含めた範囲を撮ります。姿勢を指定して撮ることが多く、撮影の時点が明記されていることもあります。
三つは対象が違います。減量は全身の体脂肪を、注射は浅い層の狭い範囲を、吸引は層に沿って広い範囲を扱います。対象が違うのですから、写真に現れる変化も違わざるをえません。
減量した腕と手術した腕は、何が違うのでしょう
同じ「細くなった腕」なのに、見え方が違います。
減量で変わった腕
全身で脂肪が一緒に減った結果なので、腕だけが別に変わることはありません。写真でも顔の輪郭と肩の線が一緒に変わっています。
ただし腕が落ちる順番は人によって決まっているので、体重がかなり減ったのに二の腕の後ろだけ残った場合もよくあります。そうした方の写真は、腕のビフォーアフターの変化が小さく出ます。減量のビフォーアフターのうち腕の変化が大きいものだけを選んで見ていると、実際より期待が大きくなります。
急いで減量した場合は皮膚が追いつかず、細くなったのに緩んで見える時期を通ります。その時期に撮られた写真と、落ち着いたあとの写真では印象が違います。
注射で変わった腕
範囲が狭いので、その場所だけが変わります。脇の前側の膨らみや二の腕の後ろの一点のように、写真もその区画を接写します。
回数を分けて受ける方式なので、時間がかかります。最後の回の直後に撮った写真にはまだむくみが混ざっていて、二か月後の写真とは違います。
腕全体の線を変える方法ではないので、腕全体の写真では変化が見えにくい場合が多くあります。
手術で変わった腕
層に沿って広く扱うので、分布が変わります。出っ張った場所が低くなり、へこんだ場所は残ります。ですから周囲の数字より横から見た線のほうに変化が先に見えます。
そのかわり時間が必要です。服のフィットは3週目ごろから変わりますが、腕を上げたときの姿は皮膚が落ち着かないと出てこないので、3か月近くかかります。一か月目の写真と三か月目の写真は、別の話です。

写真を見るときに確認する五つ
ビフォーアフター写真をご覧になるとき、先に確認しておかれるとよい項目です。
| 確認する項目 | なぜ見るか | なければ |
|---|---|---|
| 体重が一緒に動いたか | 減量分が混ざっていることがある | 施術の効果を実際より大きく見る |
| 撮影の時点 | むくみが残っていることがある | 回復中の姿を最終と見てしまう |
| 角度と距離 | 腕は角度で厚みが違って見える | 条件の差を結果の差と読む |
| 照明 | 影が線をつくる | なかった凹凸ができて見える |
| 姿勢 | 腕をつけると押されて広く見える | 同じ腕が違って写る |
一行目がいちばん見落とされる部分です。体験談の中で周囲が何センチ減ったという文のすぐ下に、同じ期間に体重が何キロ落ちたという文が続いている場合は実際に多くあります。書かれた方が隠したのではなく、二つを一緒にされただけなのですが、読む側で分けなければ、方法の取り分を実際より大きく見積もることになります。
最後の行も大きいです。腕を体につけると横に押されて広く見え、少し浮かせるとその部分が整って見えます。ビフォーアフターで姿勢が違えば、その差だけでも印象が変わります。
ご自分の写真を残す方法
手術や施術をご計画中であれば、比べるための基準を先につくっておかれるほうがよいです。
条件を固定してください。同じ場所、同じ照明、同じ距離。壁から一歩離れて立ち、カメラの高さを合わせます。上から見下ろして撮ると、腕が実際より太く見えます。
姿勢は四つ残してください。腕を下ろした正面、腕を下ろした横、腕を少し開いた姿、腕を上げた姿です。腕は姿勢によって見える形が大きく変わる部位なので、一枚では判断が立ちません。
2週間おきに撮ってください。毎日鏡を見ると目が慣れてしまって、少しずつ変わっているのを見落とします。2週間おきの写真を並べて置くと、方向が見えます。
体重も一緒に書き留めておかれるとよいです。あとで何が何のおかげなのかを分けるのに使えます。比べる相手は他人の三か月目ではなく、ご自分の2週目です。

手術のビフォーアフターを見るとき、もう一つ
時点が書かれていない写真は、判断が難しくなります。腕は回復の区間ごとに見えるものが違うので、同じ人の一か月目と三か月目が、別の腕のように見えることもあります。
手術直後は麻酔液と初期のむくみのせいで、かえって太く写ります。2週目から3週目のあいだに大きなむくみが引いて数字が下がり、そのあと残ったむくみがゆっくり整います。服のフィットがいちばん先に変わり、腕を下ろした姿勢の横のシルエットがその次、腕を上げたときの姿がいちばん遅く来ます。
ですから「一か月目」と書かれた写真で腕を上げた姿勢が完全に整っているのであれば、もともと弾力がよかったか、取る量が多くなかった場合である可能性があります。その写真をご自分の一か月目の基準にすると、がっかりしやすくなります。
時点が書かれていなければ、その写真は参考資料としてだけ置いてください。いつ撮ったか分からない結果は、比較の基準にはなりません。
写真の下のコメントや説明に撮影時点が書かれていることがあるので、一緒にご覧になるとよいです。書かれていなければ、記事全体から手術の日付と投稿の日付を探して計算してみられても結構です。
私の腕でも同じ変化が出るでしょうか
この問いこそが、じつはビフォーアフターを見る本当の理由です。
同じ方法でも、結果の幅は人によって分かれます。脂肪層がどの層にどれだけあるのか、皮膚の弾力はどうか、回復の速さはどうかが、それぞれ違うからです。ですから写真の中の変化の大きさより、その人の条件が自分と似ているかをご覧になるほうが意味があります。
条件を見極める手がかりはいくつかあります。手術前の写真で二の腕の後ろの厚みが自分と似ているか、腕を上げたときに揺れる程度が似ているか、減量の経歴が書かれているか、といったものです。
そして細い腕がいつもよい結果とはかぎりません。脂肪を減らしすぎると筋肉の輪郭が目立ったり、余った皮膚がより現れたりします。写真の中でいちばん減っている腕が、自分の望む腕ではないかもしれません。ご自分の腕がどんな状態かを見る項目は、二の腕の脂肪吸引の前に確認することにまとめてあります。
多く取るほどたるみが現れやすい条件は、多く取るほどたるみやすい腕の特徴に書いてあります。ビフォーアフターをご覧になるとき、この条件に当てはまるかを一緒に見られると、期待を合わせるのが楽になります。
当院のビフォーアフターをこの記事に入れていないのも、同じ理由です。条件を合わせて撮った写真であっても、その人の出発点が違えば参考になりにくいからです。カウンセリングで条件の似た場合を一緒にご覧になるほうが、ずっと役に立ちます。
整理するとこうなります。ビフォーアフターは参考資料であって、予想される結果ではありません。見るべきなのは変化の大きさではなく、撮影の条件とその人の出発点です。この二つを引いて残るものが、方法の取り分に近くなります。
ご自分の腕でどこまで変わりうるかは、写真から見極めるのに限界があります。脂肪層が何ミリなのか、浅い層に寄っているのか深い層にあるのかは、超音波で層を分けてはじめて見えます。ラインカルチャー医院のカウンセリングで姿勢ごとに写真を撮っておき、層も一緒に測るのは、あとで比べる基準を先につくっておくためです。写真を見ながら予想の範囲を合わせてみたいときは、お気軽にお問い合わせください。