二の腕の脂肪吸引注射、脂肪吸引と何が違うのでしょうか?

二の腕の脂肪吸引注射を調べていると、名前がまぎらわしくなってきます。脂肪溶解注射、脂肪吸引注射、そこにクリニックごとの商品名まで混ざって出てきます。
名前を覚える必要はありません。働き方でまとめると二つ、吸引まで入れても三つです。 名前ではなく、脂肪をどう処理するのかを見れば整理がつきます。
名前が似た注射たち、何が違うのでしょうか
注射の系統は大きく二つの方式に分かれます。
一つは薬剤を入れて脂肪細胞を分解し、代謝で体の外へ出す方式です。体が処理する過程を通るので、変化はゆっくり現れます。もう一つは細い管を入れて脂肪を直接抜き出す方式です。こちらが脂肪吸引注射と呼ばれる系統で、切開も静脈麻酔もなく、圧迫着(コンプレッションウェア)もたいてい着用しません。
| 方式 | 脂肪をどうするか | 切開・圧迫着 | 回数 |
|---|---|---|---|
| 脂肪溶解注射 | 薬剤で分解して代謝で出す | なし | 3回以上が前提 |
| 脂肪吸引注射 | 細い管で直接抜き出す | 切開なし、圧迫着もたいていなし | 回数が前提 |
| 脂肪吸引 | 管で層に沿って吸引する | 切開あり、圧迫着が必要 | たいてい1回 |
三つの行を分けているのは名前ではなく、二列目です。 脂肪を溶かすことと、抜き出すことと、層に沿って吸引することは、それぞれ別の仕事です。

どれだけ均等に抜くかが分かれ道です
注射だからといって浅いところだけに触れるわけではありません。脂肪吸引注射も目標にする脂肪層から抜き出す方式なので、層を見てから入ります。ただし吸引のように広い範囲を一度に扱うのではなく、一、二か所を狭く見ます。
ここで大事なのは均等に抜くことです。同じ量を抜いても一方に寄れば表面がでこぼこになります。範囲が狭いほど境目ができやすいので、どこまで抜いてどこで止めるかが結果を分けます。
逆方向の問題もあります。抜く脂肪がそもそも少ない腕で吸引をすると、過剰になることがあります。二の腕は腹部と違って脂肪層が厚くなく皮膚も薄いので、余裕が少ないのです。こうした腕では、むしろ注射の系統が合う区間があります。
範囲も分かれ道です。脇の前側だけが気になる、あるいは二の腕の裏側の一点だけが出っ張っているという場合なら、注射で狭く扱うのに向いています。一方、肩からひじまで続く線の全体を整えようとすると範囲が広くなり、そのときは回数に分けて扱うのが難しくなります。回数というのは、一度で終わらせずに間隔をおいて何回かに分けて受ける方式のことです。広い範囲をこう分けると、合間ごとに状態が変わって基準を取りにくくなる場合があります。狭く何度かか、広く一度かの違いでもあります。
回復の負担も違います。吸引注射は切開と静脈麻酔がなく、圧迫着もたいてい着用しないので、施術後そのまま日常に戻ることができます。ただし直接抜き出す方式なので、数日は重だるさやむくみが出ることがあります。吸引は数日空ける必要があり、圧迫の期間も長くなります。
ですから、どちらがよい方法かというご質問にはお答えしにくいのです。ご自分の脂肪がどの層にどれだけあるかを先に見る必要があり、それは手でつまんでも出てきません。超音波で覗いてはじめて層が分かれます。
注射の回数を数えると総期間が見えます
注射の系統を見るときに見落としやすいのが総期間です。 一回あたりの時間は短いのに、回数の間隔を掛け合わせると実際にかかる期間は長くなります。
回数の間隔は方式と計画によって分かれます。7日から10日の間隔で6回を組んで6週間で終える計画もあれば、3週間の間隔で3回を見る計画もあります。どちらにしても一度で終わらないという前提は同じです。ここに、最後の回のあとで変化が落ち着くまでの時間がさらに加わります。
むくみも回数ごとに繰り返します。施術の直後は薬剤が入った分だけむくみ、たいてい5日から7日のあいだに少しずつ引いて、そこから変化が見え始めます。ですから施術直後の姿だけを見て、どれだけ減ったかを判断するのは難しいのです。 回数の合間に、この区間が毎回挟まることになります。
日程が決まっているときはとくにそうです。結婚式や撮影のように日付がある場合、注射で始めて何回か使ったあとに物足りなくて吸引に移ってこられると、そのときには残り時間が短くなっています。回数を使い切る前に、判断する時点を先に決めておくほうがよいです。 たいてい二、三回目で方向が見えます。その時点で変化がほとんどなければ、回数をさらに増やすより層をもう一度見るほうが早いです。
注射がどの層まで働くのかは、脂肪溶解注射のページに別途まとめてあります。

口コミの数字を読むときに引くべきもの
口コミを見ると、周径が何センチ減ったという数字がよく出てきます。この数字を読むときに一緒に見るべきものがあります。
同じ記事の中に、体重が何キロ落ちたと書かれている場合が多いのです。 施術を受けるあいだに食事や運動を並行されたということです。そうすると減った周径に減量分が混ざっていることになりますが、その比重がどれだけなのかは記事からは分かりません。体重が変わっていなかったかどうかを先に確認すると、数字の意味が変わります。
口コミの中でこの二つが並んで書かれている場合は実際に多いです。二の腕の周径が何センチ減ったという文のすぐ下に、同じ期間に体重が何キロ落ちたという文が続く、という形です。書かれた方が隠したのではなく二つを一緒にされただけなのですが、読む側で分けないと、施術の効果を実際より大きく見積もることになります。
時期も見る必要があります。施術の直後はむくみがあってかえって太く出て、そのむくみが引きながら減る分があります。最後の回の直後に測った数字と、二か月後に測った数字は別の話です。
まとめると、口コミで確認することは三つです。体重が一緒に動いたか、いつ測った数字か、どの位置で測ったか。この三つを引いて残るものが、施術による分に近いものです。

写真も同じように見ていただければと思います。ビフォーアフター写真の角度と照明が違えば、施術とは関係なく差が生まれます。二の腕は見る角度によって厚みのつかまり方が変わる部位なので、同じ条件で撮られた写真かどうかを先にご覧ください。
口コミが悪いという意味ではありません。 ただ口コミはその方の脂肪層と体重の変化から出た結果なので、そのままご自分の腕に当てはまるものではありません。参考にしていただける部分は、結果の数字より回復の過程の実感のほうに近いです。
注射から吸引に移ってこられる場合
カウンセリングで珍しくなく出会う経路があります。注射を何回か受けてみて、物足りなくていらっしゃる場合です。
このときは、前の施術を評価することから始めません。注射が間違った選択だったというより、その腕が狭い範囲に分けて扱うには脂肪が広く広がっていた可能性が高いのです。分布を確認せずに方法から決めると、こうした結果になります。
| 状態 | 注射が合うほう | 吸引を見るべきほう |
|---|---|---|
| 脂肪の量 | 局所的に寄っている | 腕全体に厚い |
| 気になる範囲 | 一、二か所を狭く | 腕全体と続く区域 |
| 希望する時期 | 余裕がある | 日付が決まっている |
| 回復に使える日程 | 一日も空けにくい | 数日空けられる |
| すでに試したこと | なし | 注射の回数を使ってみた |
表を見て一行でも右側に当てはまるなら、層と分布から確認されるほうがよいです。 繰り返しのケアを増やす前に今の構造を先に確認すると、しなくてもよい選択を減らせます。
同じ条件でも結果の幅は人によって分かれます。脂肪がどの層にあるのか、皮膚の弾力がどうなのかがそれぞれ違うからです。ですからどの方法が合うかは、腕を見てからでないと申し上げられません。
逆の経路もあります。吸引をしたあとに一、二か所だけ物足りない場所が残ったとき、その狭い範囲を注射で整える場合です。このときは回復がある程度進んでからでないと判断できないので、最低3か月はおいて見ます。
注射と吸引は競合する関係ではありません。局所的に寄った脂肪は注射で狭く整い、腕全体に厚く広がった脂肪は吸引が続く区域まで扱います。どちらを選ぶかではなく、ご自分の脂肪がどこにどれだけあるかが先です。
回数をさらに増やすか方法を変えるかは、今の腕の分布を見て分かれます。局所的に寄っているのか広く広がっているのか、浅い層なのか深い層なのかを、ラインカルチャー医院のカウンセリングで超音波で確認します。注射を何回か受けてみて物足りなかったのであれば、回数をさらに使う前に層から一度ご覧になるほうが早いです。